言論の自由とは?

言葉には現実化する力があります。

目標や夢など欲しいものを、周りの人に言葉に出して言ったり、紙に書いたりすると実現しやすくなる、と言われます。

言葉には霊(たましい)が宿っているのでしょう。
斎藤宏幸 2024.05.10
誰でも

この言葉の力をうまく活用して、権力者は国を統治します。例えば、日本を約7年間占領していたマッカーサー率いるGHQは、日本の新聞社や放送局に対して、プレスコードという通達を出しました。

それは、連合国やGHQに批判的な言論を一切してはならない、と言うものです。本や雑誌を出版しようとすると、必ず検閲されます。

もしその内容に先ほどの規定に引っかかる文言があれば削除されたり、出版そのものの許可が降りずに闇に葬られたりしました。

言葉の力を知っていたので、その言葉を社会に公表するマスメディアに統制をかけたのです。

このプレスコードによる発行禁止対象として、極東国際軍事裁判の批判、GHQが日本国憲法を起草したことに対する批判、などがあります。

(ちなみに、このプレスコードは1952年に失効してますが、未だにこの通達を忠実に守っている大手マスメディアがあります。)

中国共産党も同じく、マスメディアを統制しています。共産党を批判するような言論は一切禁止されています。そして、共産党に都合のいい言論だけを公表します。

中国国内を統治している共産党は、隣の日本に対してもこのマスメディアに対する統制をかけています。

日本では、中国共産党が公表した言論だけを無批判にテレビや新聞で公表し、中国共産党に都合の悪い言論は、ほとんど公表されることはありません。

戦時中、大本営発表というものがありました。これは、海外各地の戦地で展開されている日本軍の戦況を、定期的に公表していたものですが、実際の戦況が悪化していっても、その事実が公表されることなく、都合のいい嘘の情報が公表され続けていました。

現在の中国共産党が公表している内容も、共産党に都合の悪い情報は公表されることはありません。

日中両国政府間の記者交換に関する交換公文、というものがあります。これは、中国の意に反する報道を行わない、これに違反した場合、中国に支社を置き、記者を常駐させることを禁ずる。というものです。

(一部のマスメディアはこの規定に引っかかり、度々、記者を北京から引き上げさせられたりしています。)

日本の言論は、中国共産党の統制下にあるといっても良いでしょう。

中国に行くと多数のテレビチャンネルがありますが、その中で朝から夜まで放送されている、ある特定のシナリオで作られた番組があります。

その特定のシナリオとは、旧日本軍を悪玉にし、毛沢東率いる中共軍を善玉にして、悪玉をやっつけるヒーローとして毛沢東中共軍を描いたものです。

この単純なシナリオに基づいて、たくさんのテレビ番組が量産されています。全て共産党指導のもとにです。

日本と中国の間には条約が結ばれています。その条約の名前は「平和友好条約」となっています。

名前からすると、平和で友好な関係を維持しているように錯覚してしまいますが、実態はどうでしょうか?

戦争遂行のためによく使われる国家主導の情報工作でプロパガンダというものがあります。

これは、戦争するしか道がないということを国民に信じ込ませるために使われます。

中国共産党が国策として行なっている、小日本(中国が使う蔑視表現)を打ち砕き、悪を成敗したヒーロー毛沢東中共軍というシナリオのテレビ番組を量産して、中国人に反日感情を植え付けること。

日本の言論を統制することで、中国への批判を制限し、逆に日本人に自虐史観を植え付けて、中国に対する戦意を喪失させること。

考え過ぎかもせれませんが、軍事的な戦争状態ではなくても、すでに情報戦、心理戦で戦争状態になっている気がします。

取り越し苦労に終わって欲しいものです。

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